もっけんフォーラム 2021


今年のテーマは「地域と建築」です。
徳島で活躍する方々に講義を聞きながら、地域と建築、また山との関わりを皆さと一緒に考えていくプログラムを組みました。また、今年は座学だけでなく、実技の講座を設けています。
 
今年度もZOOMによる参加も可能です。
申し込まれた方にURLをお送りしますので事前に申し込みが必要です。
申し込み先は添付チラシをご確認ください。
 
受講費も年額支払いもできます。途中から年額支払いをされた方も全講座の動画も視聴可能です。もちろ1講座からの受講もできます。

第1回 7月15日(木)

「社寺建築の様式」


ホスト:森兼三郎

(古建築等建造物調査研究会)

飛鳥 ・ 奈良時代に仏教が伝米し、基壇の上部に柱を設賀する寿命の長い建物が伝わり、掘立柱による神社建築や竪穴式住居等に大きな影響を与えました。遣唐使の廃止後、我が国の風土や気候に順応した「和様式」が生まれ、鎌倉時代初期には「禅宗様」と「大仏様」が加わり、神仏習合による神社建築も含めて、社寺建築は現代まで発展し続けます。当日は、ハンドプックによる様式と特徴を中心に詳解します。

第2回 8月19日(木)

「徳島型気候 風土適応住宅を考える」


ホスト:島田めぐみ

(M-STYLE設計室)

地域の気候及び風土に応じた住宅であることにより、建築物省エネ法に規定された外皮性能に適合させることが困難であると認められる 「気候風土適応住宅」。地域の伝統的建築様式や住まいの作法を調査•整理することで徳島ならではの気候風土適応住宅を考えます。

第3回 9月16日(木)

 

「屋根材・フローリングについて」


 

ホスト:柏原宏行

(徳島県瓦工事・販売組合事務局)

柏原弘明

(株式会社カスコ代表取締役社長)

講座と実技の2段構成。近年、建築物に「粘士瓦屋根」が少なくなってきています。2002年の42.5%がピークで2017年では18.7%まで落ち込み、直近では5%ぐらいではないでしょうか?その様な状況で少しでも、若い設計士•施工者に、世界で最も古い「粘土瓦」の良さを知ってもらい、1棟でも「粘土瓦屋根」を増やすべく瓦について話します。また、 e-KENZAI(無垢フローリングECサイト)の取り組みと、取り扱う無垢フローリングの特性と施工についても説明します。



第4回 10月21日(木)

「プレカットを通して 大工のこれからを考える」


ホスト:坂本健作

(大工サカモト代表)

プレカットによる加工が主流の今、手刻みの仕事をしてきた経験から、これからの大工の仕事について話します。

 

第5回 11月18日(木)

 

「徳島の山と杉」


 

ホスト:亀井裕人

(亀井林業株式会社代表取締役)

和田善行

(TSウッドハウス協同組合理事長)

徳島すぎ山の杉も大きくなりました。その時々に見えてくる課題と対応。 山から川下までいかにして木が届くのか。徳島の山の現状と徳島すぎの来し方と行く末について話します。

第6回 12月16日(木)

 

「伝統構法は 山と繋がっている」


 

ホスト:清水裕且

環境デザインワークス

伝統構法でつくる建築がいかに山 と繋がっているかを、実例をみながら迫っていきます。



第7回 1月20日(木)

 

「木材に携わる者こそ、 責任あるSDGsの担い手だ!」


 

ホスト:小濱利郎

株式会社ダイリFPC (旧社名大利木材株式会社) 取締役会長)

新社屋 ・新工場倉庫の大型木造 のエ法並びにその仕様なども合わせて説明します。今後の社会が求めるものとして、「木材の役割は重要である」と責任自覚し、木造化を普及版として展開していきます。

第8回 2月17日(木)

 

「地域産木材でつくる 町営住宅」


 

ホスト:赤尾苑香 (その建築設計工房)

神山町で新しく建設された町営 住宅は、町内で伐採された木材 を使って、地元の大工さんがつくりました。「町産材認証制度」「木質バイオマス」など、町営住宅づくりで 取り組んだ木材活用についてお話します。

第9回 3月17日(木)

 

「地域の産業と協働する 中規模木造の可能性」


 

ホスト:吉田周一郎

株式会社shushi architects)

神山町で計画中の神山まるごと扁専新校舎は、木造平屋 ・ 中規模 の木構造建築としての品質が求められます。地域で採れる木材を使 い、地域の製材所の協力で求められる品質を実現するためにどうすれぱ良いか、取り組んでいる経過をお話しします。